SaaS運用でよくある悩みは?SaaS運用を成功させるポイントやSaaSコンサルティング会社を利用するメリットもご紹介
インターネットの普及でビジネスを取り巻く環境は大きく変わり、クラウドサービスが浸透する中で多くの企業はSaaSの導入に注目するようになりました。
SaaSは「Software as a Service」といわれクラウドサービスを通して提供されるソフトウェアで、従来のパッケージソフトに比べ初期コストが抑えられるメリットがあります。
しかし、SaaS運用を成功させるためには導入の仕方や運用をよく理解することが必要です。
今回はSaaS運用を成功させるポイントやSaaSコンサルティング会社を上手く利用するメリットについて解説します。
目次
身近なクラウドサービス・SaaSとは
SaaSはインターネット環境さえあれば、クラウドサービスを通じてファイルやアプリケーションが利用できるサービスです。
利用方法はサブスクリプションモデルが一般的で、企業はシステムを所有する必要がないため初期投資に多額の費用はかかりません。
身近なクラウドサービスであるSaaSについて解説します。
代表的なサービス
SaaSはクラウドサービスを利用した代表的なサービスのひとつでオフィス以外でもファイルやアプリケーションなどが利用できます。
オフィスソフトウェアだけでなく会計やCRM(Customer Relationship Management)などのアプリケーションなど活用範囲が広く、これまで部署ごとで分断されていたデータを一元管理することが可能です。
SaaSサービスの例として下記のようなサービスがあります。
- ビジネスチャット(Chatwork・Slackなど)
- Web会議(Zoom・Skypeなど)
- グループウェア(kintone・Asana・J-MOTTOなど)
- 社内SNS(LINE WORKS・Workplace from FACEBOOKなど)
- スケジュール管理(Googleカレンダーなど)
- CRM(Salesforce Sales Cloudなど)
- MAツール(Adobe Marketo Engage・Pardotなど)
- 会計ソフト(やよいの青色申告オンライン・マネーフォワードクラウドなど)
- プロジェクト管理(Trello・Wrikeなど)
- ERP(クラウドERP ZAC・NetSuiteなど)
このようにSaaSで提供される代表的なソフトウェアは多岐にわたり、うまく活用できれば業務効率化や経営効率化につながります。
ASPとの関係性
ASPは「Application Service Provider」の略で、インターネット上でアプリケーションのサービス提供者をいいます。
ネットワーク上で複数人による同時アクセスや操作ができるのが特徴で、パソコンやスマホからでも利用可能です。
また、ソフトウェアのバージョンアップをサービス提供者が自動で行ってくれるためユーザーは最新サービスがいつでも利用できます。
ASPとSaaSは一見同じように思えますが技術的には大きな違いがあります。
ASPは「シングルテナント」つまり個々のユーザーに対する個別のサービスが提供できるのがポイントで、必要に応じてカスタマイズできる点が特徴です。
ASPはセキュリティの安全性が高い反面、コストが高い点がデメリットといえます。
一方、SaaSはひとつの環境を複数のユーザーでシェアできるのがポイントでコストを抑えることが可能です。反面、カスタマイズ性はASPより劣るといった点があげられます。
SaaSはASPの前身ともいわれ、クラウドが進歩するにつれSaaSをマーケティングツールとして利用する企業も増えている状況です。
SaaSを運用する目的
多くのビジネスシーンで欠かせなくなったSaaSの魅力はユーザーが自分のパソコンにインストールすることなくインターネット環境にいれば、いつでもどこでもその機能が利用できることです。
業務の効率化やコスト削減につながるSaaSを多くの企業で運用する目的について解説します。
- コスト削減
- 管理工数の削減
- アクセスが共有できる
SaaSは運用するための環境設定が不要であることが大きなメリットで、そのためイニシャルコスト削減ができます。
また、使った分だけの使用料を支払うためメンテナンス費用が発生せずランニングコストの予算も立てやすいです。
ソフトウェアをパッケージで購入していた頃は各パソコンにそれぞれインストールする必要がありましたが、SaaSはパソコンにインストールする必要がないためデータ管理に時間やコストをかける必要がなくなりました。
ユーザーのアカウントが取得できればすぐに利用開始できるためスピーディーに導入できます。
クラウド上に展開するSaaSはインターネット環境であればどこにいても時間を気にせず、さまざまなデバイスから同時に何人でもアクセスができます。
SaaS運用には悩みも多い
テレワークの推進・紙媒体の削減・人件費の削減など業務効率化といった面で期待が高まるSaaS
ですが運用を始めるにあたって不安や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
その多くが機能の分かりづらさや既存業務とのアンマッチなどが主な原因といわれています。
SaaS運用を始めるなら多岐にわたるSaasサービスの中で自社に最適なサービスがどれなのか明確にすることが必要です。
そのためには業務の洗い出しをして課題を見つけ、既存の業務にどう組み込めばコスト削減・業務効率化が実現できるか考えなければなりません。
ビジネス向けのSaaSサービスの導入をご検討でしたら、ぜひ弊社にご相談ください。
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弊社では導入で得られるメリットのご提案や導入後の運用サポートなども行っています。
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SaaS運用でよくある悩みは?
SaaS運用でよくある悩みについて詳しくみていきましょう。
うまく運用できない
SaaSがうまく運用できないといった声を聞きますが、どんなに優れたツールを導入しても既存の業務を正しく把握できていなければ運用ができません。
まずは現状の業務のどこに、どのような課題があるのか明確にしていく必要があります。
その際に自社のビジネス上の立ち位置や将来像なども考えて課題の洗い出ししなければなりません。
提供されるツールで業務改善ができるかどうかは、現状を踏まえた上で、使うツールの性能・仕様・SaaSサービスを提供するベンダーのクオリティにも関係します。
機能が複雑で使いこなせない
SaaSではデータの形式やルールが統一されているわけではなく、例えば導入時には既存のシステムやExcelからSaaSへデータの移行がスムーズに行かず時間やコストがかかるケースがあります。
SaaSと既存業務とのマッチングがうまく行かず従来通りのプロセスに戻ってしまっているケースも少なくありません。
また、Web会議やチャットアプリなど便利なツールがSaaSにはありますが、多くのID管理をしなければならないためユーザーには負荷がかかります。
セキュリティ面が不安
SaaSの課題のひとつとしてあげられるのがセキュリティ対策です。
SaaSのセキュリティ対策はベンダーで管理されるため、自社で新たなセキュリティ対策や機能を付け加えることができません。
導入時に自社の業務内容に応じたセキュリティを施さなければ情報漏洩が起こる可能性も否定できません。
また、SaaSを利用する際は常にインターネット接続するため不正アクセスやサイバー攻撃などを受けやすくなります。
SaaSを選ぶ際にはセキュリティの高いサービスを選ぶこと、そして自社の社員のセキュリティ教育の徹底も必要です。
特にID・パスワードの管理・アクセス権限の付与などにも最新の注意が必要になります。
ベンダーとはデータの暗号化・バックアップ機能・障害時の復旧手順など、導入する際に確認をしましょう。
複数あるSaaSの管理が面倒
社内でSaaSがどうのように使われているか調査したところ約30%は使われていないという試算があります。
増え続けるSaaSをどのように利用したらいいか分からない、さらに利用しないSaaSをどのように管理するのかも重要になってきます。
このような場合は、シングルサインオンでひとつのIDとパスワードで複数のSaaSにログインできる仕組みを活用すれば社員ごとの管理が不要です。
そうすればユーザーもそれぞれの専用パスワードを覚えておく必要はありません。
アクセスする際の端末制限・IP制限・複数認証の機能を利用すればセキュリティレベルも向上します。
SaaS運用を成功させるポイント
SaaS運用を定着させ業務改善につなげるためには主に下記の4つのポイントが重要になります。
- 導入の目的と目標を明確にすること
- サービスレベルのチェック
- 運営会社のセキュリティチェック
- 使いやすさ
SaaS運用を成功させるためには、社内で導入する目的と目標を明確にしておくことです。
そのためには自社が抱える課題の正しい認識をシェア・原因分析・解決方法を考えて自社の業務に最適なSaaSを選択しましょう。
SaaSはベンダーがサービスレベルを設定するためトラブルが発生しても自社でできることは限られます。
そのため導入前にSLA(サービス品質保証)や提供条件などのサービスレベルを確認しておきましょう。
SaaSを導入する場合、低価格なのはユーザーとして嬉しいところですがセキュリティレベルがそれに見合う程度では安心して利用できません。
SLAを確認するなどして、信頼度の高いサービスを確実に提供できるかどうか判断しましょう。
カスタマイズが難しいSaaSは100%自社に合ったものではありませんが、使用時に業務に支障が出ればいつまでも定着することなく効果を上げられずコストだけが発生する状態になるケースが少なくありません。
どんなに優れたSaaSも導入後にユーザーが利用しなければ意味がないため、導入を選定する時はユーザーに実際に利用してもらい、使いやすいサービスかどうかチェックすることを忘れないでください。
SaaS運用にはコンサルティング会社の利用がおすすめ
SaaSをうまく稼働させて業務にフィットした成果を出すためには優れたコンサルティング会社を活用しましょう。
また、コンサルティング会社を利用すれば情報漏洩にも対応したSaaSでイニシャルコストが大幅に削減できること・市場の変化に対応した最新のソリューションが利用できるなどさまざまなメリットがあります。
SaaSコンサルティング会社を利用するメリット
SaaSコンサルティング会社を利用するメリットについて具体的にみていきましょう。
自社に最適なサービスが選べる
SaaSコンサルティング会社に依頼すればユーザーの目線で最適な提案をしてくれます。
コンサルティング会社はユーザーの業務内容の把握から課題そして解決策までチェックし、自社にふさわしいSaaSを提案します。
また導入したら終わりではなく、会社にもよりますがその後のサポートでは保守・仕様変更・追加開発など継続的に対応してくれるため安心です。
効率良く運用できる
現状分析・業務設計・運用移行・業務改善まで一貫してサービスを提供するSaaSコンサルティング会社なら自社が抱える課題を認識し効率よく改善・運用して経営にうまく活かせるようになります。
SaaSサービスで重要なことはユーザーの環境に合ったサービスが提供できるかどうかです。
優れたコンサルティング会社はユーザーが求めていること以外にユーザーが気づいていない課題を明確にしコンサルティングできます。
IT人材を育成する必要がなくなる
コンサルティング会社に依頼すればIT人材を育成する必要がなくなるため、現場社員は日常業務に専念でき業務の負担を軽減することができます。
企業内でITに強い人材を育成または採用するには時間がかかり、導入前後だけ人材が必要であるケースがほとんどのためコスト的に判断してもコンサルティング会社に依頼する方がメリットがあります。
中長期的な費用対効果が抜群
SaaSを利用した経費削減は中長期的な視点から考えると費用対効果が高いといえます。
実はSaaSを導入後に費用対効果が実感できていないという悩みをよく聞きます。その多くは下記のような理由からでした。
- ユーザー自身で運用するには専門性が高いこと
- 自社に必要な機能を導入したが使い方が分からない
- ユーザーのログイン率が低い
- データを入力するのが面倒
- なぜSaaSを導入したのか分からなくなってきた
こうしたユーザーの悩みにSaaSコンサルティング会社を利用すれば顧客課題を解決するためのノウハウを提供して成功へと導いてくれるため、結果的に中長期的な費用対効果も出てくるというわけです。
ビジネス向けのSaaSサービスの導入をご検討でしたら、ぜひ弊社にご相談ください。
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弊社ではSaaS導入の支援事業を行っており、最適なサービスをご提案できます。
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SaaSコンサルティング会社を選ぶポイント
それではSaaSコンサルティング会社を選ぶ際に注意しておくべきポイントについてみていきましょう。
自社のニーズを理解してくれる
どんなに経験が豊富なコンサルティング会社でも自社の現状とニーズをしっかり把握できなければ思った効果は期待できません。
自社の業務を分析・整理して解決方法を見い出し、自社に合ったSaaS運用を支援してくれるコンサルティング会社かどうか見極めなくてはなりません。
自社のノウハウや従業員のスキルが不足していても、自力でSaaSが正しく運用できるようなアドバイスができるかどうかも重要です。
柔軟な対応が可能
SaaSはユーザーが必要とする機能だけを利用できるため、自社でソフトウェアを開発するよりも導入コストが抑えられるのがメリットです。
コンサルティング会社を選ぶ判断基準として、ユーザーからのフィードバックやあらゆる業務の変化にも柔軟に対応できるSaaSの活用方法の提案ができるかどうかも大切なポイントになります。
エンジニアの顔が見える
SaaS導入コンサルティング会社はユーザーがITを活用してデジタル化を推進する環境づくりを目標に、詳細なヒアリングと的確な提案をします。
そのためにはユーザーとの信頼関係が不可欠であり、ユーザーの視点に立ったサービスや製品の提案をしなければなりません。
ユーザーにとってコンサルティング会社のエンジニアの顔が見えることは、自社でシステム開発ができない企業にとっては安心感につながり、SaaSを活用して業務の効率化を図ることができます。
SaaSの導入・運用を検討しているなら
SaaSの導入・運用は中長期的に企業の業務改善に大きく貢献できます。
例えばどこにいてもアクセスが可能であることから働き方改革の推進、さらにはSaaSの運用や保守はベンダーがするためユーザーが人員を配置するコストも削減でるため業務に専念できます。
一方でITの専門的な知識がなく導入しても使いこなせないのではないかと不安に感じるユーザーも少なくありません。
SaaSの導入・運用を検討しているあるいは悩んでいる方は、一度SaaS導入のコンサルティング会社である弊社にご相談ください。
ユーザー側でITの専門的な知識がなくても弊社ではSaaSを導入する際に綿密なヒアリングを行い、ユーザーが抱えている業務課題を洗い出すためユーザーごとに最適なSaaSサービスの提案をします。
もちろん導入後のサポートまで一貫しておこないますからユーザーも安心して利用できます。
SaaSを導入して業務効率化を実現しよう
SaaS運用を成功させるポイントやSaaSコンサルティング会社を上手く利用するメリットについて解説しました。
無数に広がるSaaSサービスのおかげで多くの企業は業務効率化を実現していますが、導入後に利用しなくなったという企業も少なくありません。
SaaSを導入する際は企業側の課題認識と解決に向けての取り組みが必要です。
また、SaaSの導入にはコストや業務がどのように変わるのかシミュレーションなども必要で、こうした認識を社員全員が共有することも欠かせません。
弊社はユーザーの課題認識とその解決に一緒に取り組み、SaaS導入後もスムーズな運用ができるようパートナーとして全力でサポートします。
SaaSは連携開発をすることで効果を発揮する
業務効率化を目的として、業務・部署別に複数のSaaSを導入する企業が増えています
しかし、それぞれのSaaS単体では、その効果を最大限に発揮することはできません。
SaaSは連携開発することで、よりその効果を発揮するのです。
SaaSに関する多くの悩み
SaaSは手軽に導入でき、業務効率化や働き方改革などへの効果が期待できます。
しかし一方で、SaaS導入によって業務間の連携・部署間の連携・データの統合・マスタのチェック等が滞り、かえって業務量が増えてしまうという課題も発生しています。
- SaaSを導入したいけれど、「どの課題」に「どのツール」が最適かわからない
- SaaSを導入したものの、複数利用の影響で連携や効果的な運用ができていない
- SaaSを導入したものの、かえって業務量が増えてしまっている
このような悩みをお持ちの方は弊社にお任せください。
SaaS導入にお困りの方へ
SaaSの効果を最大化するためには、既存の業務プロセスの見直しや、最適な業務のあり方の再構築が必要です。
しかし、「課題をどのように見直すべきか」「何が解決すべき課題か」を明確にすること自体、困難に感じる企業も少なくありません。
そのような企業課題を解決するために、弊社はSaaSのメリットを最大限活用した導入支援を行っています。
SaaS連携開発やAPI開発支援でお困りの方へ
多くの企業で、1社あたり10程度のSaaSを利用しているといわれています。それだけSaaSは多くの企業に必要とされていることがわかります。
しかし、複数のSaaSを利用することで情報の分断や多重入力といった問題が起こるリスクがあります。
業務の効率化を求めて導入したはずなのに、複数のSaaS利用によって新規導入や効果的な運用の足かせとなることがあるのです。
そこで弊社は、事業のスケールに貢献することを目的として「MasterHub」を提供しています。
SaaS事業者の皆様には、高品質で低コストなシステム連携の実現をご期待いただけます。
SaaS連携でお困りの方へ
SaaS導入によって、業務間の連携・部署間の連携・データの統合・マスタのチェック等が滞り、かえって業務量が増えてしまうという課題が発生しています。
業務の効率化を目的として導入しても、それではSaaS本来のチカラを発揮することができません。
弊社が開発・運営する「SaaStainer」は、この課題を解決しSaaSの本来のチカラを引き出します。
API連携などのノウハウがなくても、アカウントを作成しアプリにログインすることで簡単に連携を実現します。
SaaS間の連携開発に特化した弊社が、企業の業務フロー全体を改善することで、SaaS本来のチカラと企業本来のチカラを引き出します。